前回の記事では、Ergohuman PRO(エルゴヒューマンプロ)を買うにいたるまで、ワークチェアに必要な機能、他メーカーとの比較をしてきましたが、今回はエルゴヒューマンを選んだり理由と実際に使用してみて気付いた点などを書いていきます。
このページの目次
Ergohuman PRO(エルゴヒューマンプロ) 購入の決め手
前回の「「Ergohuman PRO(エルゴヒューマンプロ)」に行きつくまで【高機能チェアを買おう!】」でいろいろご紹介したように、いろんな各メーカーの良い椅子がたくさん並ぶ中、Ergohuman PRO(エルゴヒューマンプロ)を選んだ理由です。
家具屋さんの解説で気になった点として、エルゴヒューマンがほかのメーカーよりちょっと安い理由というのがありました。
と、言うのもエルゴヒューマンはメーカーの社長さんが自ら設計してて、デザイン料が発生してないからだそうです。
本当かどうかもちょっと微妙で、いわゆるセールス時の小話的な感じでしたが、ちょっと面白いと思わせるものでした。
真偽の程、ご存じの方がいたら教えてほしいです。
そして、エルゴヒューマンを選んだのはその「安さ」ではなく逆にその社長がデザインしたという「デザイン」でした。
なんというか、どうです?高機能なオフィスチェアですよ!とドヤ顔してる感がいいんですよ。
デザイン性の面では、他のメーカーもっとおしゃれな椅子もあるんですけどね。
ちょっと子供っぽいセンスですが、独立したランバーサポートのごつい感じとか、目立つアルミフレームがいかにも強そうで、高機能チェアを買いたいんだという気持ちに見事にフィットして、早々に心を決めてしまいました。
約10万円という価格(コストパフォーマンス)
そもそも10万円以上の椅子買うとか何考えてるの?っていう人も多いと思います。
しかし、一日の大半を椅子に座る生活を考えると、要はその椅子に座る時間にどのくらいの価値を見出すかということです。
基本的には健康な私でも、1年間で3万円(2500円/月)くらいは、快適な椅子にならお金をかけても良いんじゃないかと思ってます。
たとえば、腰痛や痔など、健康面の問題を感じている人なら、この価値はそれ以上じゃないでしょうか。
そして、仮に3年半の耐久性がその椅子にあるなら、10万円の椅子はその価値としては十分だと思います。
安い1万円のオフィスチェアだと、1年も酷使すれば座面がへたってお尻が痛くなります。
では、この長時間座ると疲れるような椅子を、わざわざ毎年買い換えるのか?
正直このレベルの椅子に年間1万円かけるのは、もったいないと思います。
安い物を買って不快な環境を我慢してるのに、結果として案外お金はかかるのです。
もちろん、安い椅子でも3年とか余裕で我慢出来るよ!部品が壊れるまで使うよ!という人を否定することはないですが…。
Ergohuman PRO(エルゴヒューマンプロ)の良いところ、悪いところ
その他にも、この半年間、Ergohuman PRO(エルゴヒューマンプロ)を使用してみての感想です。
機能性
一つの操作レバーあらゆる調整が可能
座面奥行き、昇降、リクライニングの機能が一つの操作レバーで調整できるという謎のシフトレバーの操作感も、購入時に心を惹かれたポイントです。
機能として普通に便利というのもありますが、なんとなく、前後に動かす際にカコっと柔らかく動いて、操作するのが気持ちのいい感触のレバーなんです。
何気なく操作するたびにその感触を楽しんでます。
長時間座ってても疲れない
そして実際購入して使用してみた印象として、もう単純に、長時間でも疲れないことが最大にして最高のポイントです。
姿勢のフィット感、背中のサポート感、メッシュの快適性、リクライニングの気持ちよさなど、あらゆる面でかなりの満足度です。
以前の椅子だと、一日仕事してると夜にはお尻が疲れてきて、早く退席して体を動かしたいなーと思う毎日でしたが、今のこの椅子ならもう、無限に仕事してられるよ!と思っちゃいます(笑)
まぁそれはさすがに嫌ですが、一日デザイン仕事をしたあと、更に夜までずっと趣味で絵を描いていても平気です。
ともあれ、体の疲れのせいで集中力がなくなるということが、随分減った気がします。
肩も腰もお尻も、それぞれ十分考えて設計された各部によって、上手くフォローされてるんだろうなーと実感しています。
フットレスト、いわゆるオットマン機能については、購入時に付いてないモデルを選びました。
これはわざわざ毎回、折りたたみ式のパーツを展開するのがめんどくさそうで、仕事場の別の椅子を足置きにすれば十分だったので。
たぶん好きな位置に足を置けた方がよりリラックスできると思います。
気になる所
一方で問題点も幾つか。
まずErgohuman PRO(エルゴヒューマンプロ)の本体の重量ですが、金属フレームということもあって、基本の重量が28キロもあり、うっかりキャスターで足の指を轢かれたら骨折しそうなレベルです。
私が使用している床は金属のOAフロアにタイルカーペットなので全く問題ないですが、普通の家の床とかで使用するのはちょっとだけ不安があります。
一応、PU(ポリウレタン)キャスターなのでダメージはあまりないということですが、何かクッションフロアなどを引いた方がいいかもしれません。
また、リクライニング機能については最大38度の角度で、車のシートのように横になれるわけではなく、あくまで少しリラックスしたい時には十分というものです。
それでも他の高級チェアで、前傾も出来てここまでリクライニングできるものは少ないみたいですけど。
座面の角度調整(チルト機能)については、他の機能に比べてちょっと操作が面倒なので殆ど使ってないです。
部屋が寒いときは背中や腰が少し寒く感じます。
メッシュなのでこれは当然でわかっていたことですが。
ブランケットとか敷くといかもしれません。
Ergohuman PRO(エルゴヒューマンプロ) まとめ
と、いくつか問題点も挙げましたが、Ergohuman PRO(エルゴヒューマンプロ)の使用感は控えめに言って素晴らしいです。
他の高機能チェアと比べてどうかは詳しくはわかりませんが、値段分の価値は既に十分に感じており、良い買い物だったと思います。
以上、皆様の今後の人生における、オフィスチェアライフの参考になればと思います。
これまでは「エルゴヒューマンプロ」についてレビューしてきましたが、最後にエルゴヒューマンのモデルについて説明させて頂きます。
下位モデルから上位モデルまで比較していきます。
一応ヘッドレストなし版もありますがそんなに値段は変わらないです。
エルゴヒューマン エンジョイ
見ての通り、バックシートが独立して分かれていません。調整もできないです。
ただ、これでも普通のオフィスチェアに比べれば断然いいですし、いわゆる「高機能チェア」に必要な機能は一通り揃っています。
ネットでの実売は7万前後、6万前半くらいのところも。
この価格なのでオフィスなどに入れる場合や少しでも安くと言うときにコストも抑えられます。普通はこれくらいでも十分満足できると思います。
エルゴヒューマン ベーシック
一見プロと何が違うのかなと思いますが、バックのフレームなどが一部樹脂なのと、前傾チルトがありません。
でも普通にPCで作業するにはこれで十分だと思います。
ネットでの実売は8万前後
エルゴヒューマン プロ
キャスター部分はほぼ共通ですが、バックのフレームがアルミで強度が全然違います。より長く使いたいならやはりプロですね。
ただし重量30kg超えとかなり重量があるので、PUキャスターとはいえ下に何かひいた方がいいと思います。
またここから前傾チルトがついてきます。とりあえず全部入りが欲しいならこれです。
ネットでの実売は9万前後
エルゴヒューマン プロ オットマン内蔵型
「エルゴヒューマン プロ」とほぼ一緒ですが、オットマンが内蔵されています。違いはそれだけです。
前述のとおり別に足置きがあれば不要だし、人にもよりますがふくらはぎを乗せる感じで思いのほか…別売りオットマンのほうが位置調整しやすい気がします。
組み立てギミックはかっこいいですが。
ネットでの実売は10万円前後