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【レビュー】 ANKERの第二世代うどんイヤホン「Liberty Air2」の性能はいかに?

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Liberty Air2は初めて手にするANKERのオーディオブランドSoundcoreの左右独立型の無線イヤホンです。もともと評判は結構良いみたいだけど、どうなの?といった感じで避けてしまっていたのですが、発売直後の限定価格で少し安くなっていたのも有って、ついに購入してしまいました。

うどん…棒状の突起付きイヤホンを試したくなった

Liberty Air2は、ANKERのイヤホンの中でも本体下部から棒状の突起がついたタイプでAppleのAir Podsなどと似たスタイルのイヤホンです。Air Podsも発売当初は耳からうどんなどと揶揄されていましたが、最近ではすっかりあのデザインが定着してしまったのか町中でも頻繁に見かけるデザインのイヤホンとなってしまいました。

先日も家電量販店のイヤホン売り場で、Air Podsが欲しいと話をしている高校生のグループとすれ違ったので、割と若い人の間では棒状の突起は忌避される対象では無いようですね。

Apple恐るべし…といった感じですが、もともと、有線のイヤホンの時代から本体下部に棒状の突起が有るイヤホンは存在していました。突起が付いているタイプの方が耳から取り外しがしやすいなど、一定の合理性が有ったように思います。

もちろん、線が無いのに下向きの突起が出ているので違和感が有ったのでしょうが…

デザインの世界では不要な要素を削ぎ落とす方法がよく使われますが、削ぎ落とし過ぎて何だか使いにくくなってしまった…なんて事も往々にして起こります。

そんなこんなも有って、例の突起にも機能的に意味が有るなと思ったのと、ANKERのイヤホンに興味が有ったのでLiberty Airシリーズの購入を考えていたのですが、新しいモデルが登場したのを機会に購入してみたわけです。

以前は3時間程度だった、イヤホン単独での連続再生時間が公称7時間に増えたのも良いですね。

実際の使用感はいかに?

 

Liberty Air2

変わったものは特に付いていませんが、充電ケースのUSBはType Cになっていますので、今までのMicroUSBケーブルをつかおうと思っていた人は要注意かもしれませんね。
イヤピースはXS・S・M・L・XLという形になっています。Mは本体に付属していました。

Liberty Air2

蓋を開けると自動で電源が入りBluetooth接続されるのが、地味に便利です。蓋が無くてケースから取り外すと接続するタイプでは、片側だけ接続されてしまったりしましたが、Liberty Air2なら大丈夫です。それから耳に装着すると耳元のセンサーで自動的にヘッドセットとして動作開始しますので、すぐに音楽プレイヤーの再生や通話が使えます。
使い終わったらケースにしまえば電源オフになり接続が切れます。終始スイッチを意識することなく使えるのはとても楽で良いですね。

デザインは黒でメタリック、赤いアクセントカラーが効いていて中々カッコイイですね。

Liberty Air2つけ心地は割と良い

さて、Bluetoothの設定など終了してLiberty Air2を装着してみた第一印象としては割とつけ心地が良いこと。

左右分離型のイヤホンの中には重量バランスや形状が悪いのか、耳に刺さったイヤーピースに重量がかかってしまって、何となく垂れ下がってる感じがする物もあります。Liberty Air2に関しては、そういった装着感の悪さも無く、第一印象は上々かなと感じました。

むしろ、顔を手で触った瞬間などに突起に手が触れて、そう言えば突起有ったよね…と再認識する程度です。

また、特徴的な棒状の突起部が顔に触れたりすることもなく、装着中に突起部を意識する瞬間はほぼ無いように思います。もちろん、視界の端に棒の先が入るなんてことも有りませんでした。また取り外すときもこの突起のおかげて掴みやすいです。

特異な形状も有って、つけ心地など心配する人も有るかもしれませんが、中々つけ心地は良く、突起部が邪魔になる事もありません。Air Podsのように白くないので悪目立ちしたくない人にはちょうど良いかもしれません。

Liberty Air2の特徴というよりはカナル型イヤホン全般の特徴では有りますが、無音時や口などを動かした時に、耳の中でイヤピースがゴソゴソ音を立ててしまうのは、やや仕方ないと諦めるしかなさそうです。カナル型イヤホン特有の圧迫感が好みで無い人にとっては、Liberty Air2も例外では有りません。イヤピースの選択で多少変わるかもしれませんが…。

Liberty Air2の音はそれなりに良い

さて、Liberty Air2の音ですが、ダイヤモンドコーティングを施したドライバーということで、まずまずに低音も効いているし、それなりに解像度も高くクリアな音質なので、結構満足出来る人も多いのではないかと思います。

一方で腹に響くようなズンなんて低音では無いですし、ボーカルが妙に生々しい魅了されるような官能的な音質か?と聞かれると、そこまででは無いです。イヤホンやヘッドホンの世界では数万円程度のものもザラなのを考えると、8000円の価格とは比較的釣り合っているいるように思います。

遅延についてはiPhoneはAAC、AndroidはApt-XということでSBCに比べ遅延が少ない仕様のようですが、さすがに音ゲーであればバッチリ遅延します。音楽や映像コンテンツはほぼ問題ないです。

 

また、音質とは少し違う話ですが、私が使用しているスマホ Zenfone Max M2 proでは、音がやや小さい気がします。小さいと言っても私にとっては十分大きな音なので、全開にして使うことは無いのですが、爆音党の方にとっては幾分物足らないのではないかと思います。

遮音性に関しては、Liberty Air2は、カナル型イヤホンなのも有り遮音性は高く、机の上でEcho Dotがアラームを鳴らしていても、あまり音が聞こえませんでした。歩行中やジョギング中の使用は危険が伴うかもしれません。基本的には通勤中の電車やバスの車内、デスクワークの作業中などに向いたイヤホンではないかと思います。

カナル型イヤホンの遮音性に関してはイヤーピースの交換などによっても変化するので、ケースのサイズに合う範囲で、色々試してみるのも面白いかもしれませn。

Liberty Air2は、IPX5の防水機能が付いているので、運動での使用なども想定されているのではないかと思いますが、遮音性が高いので、公園など車や自転車が通らない安全な場所や、ジムでの使用を想定した方が良いでしょう。筋トレなどなら大丈夫かもしれません。

HearIDのイヤホンパーソナライズ機能

この機能を簡単に解説してしまうと、ソフトの解説に従ってイヤホンから音がしている間はタップして、聞こえなくなったら離すという操作を繰り返して、個人の耳の特性に合わせた音質にLiberty Air2をカスタマイズする機能です。初めはやや戸惑うかもしれませんが、操作そのものは簡単で、何度でもやり直せるので、練習しながら設定をすれば比較的精度の高い設定が出来るのではないかと思います。

個人的な感想では有りますが、自動化された設定の割には比較的しっくりした感じに設定されているなと関心。やや、やりすぎ感の有る機能かもしれませんが、これからの音響機器としては、このぐらいの機能は当たり前になってくるのではないかと思います。

この他にもLiberty Air2の設定ソフトの側でプリセットされたイコライザーを選択出来るので、再生ソフト側でのイコライジングに満足出来ない場合に、イヤホン制御ソフト側のイコライザーも活用してみると良いかもしれません。

マイクでの通話はクリアで、ノイズキャンセリングが超強力!

Liberty Air2

突起部先端には穴がマイクのものと思われる穴が空いています。

suz氏も同じタイミングでLiberty Air2を購入したそうなので、お互いLineやDiscordで通話してみました。やや、遅延は感じるものの、通話そのものはクリアで、ホワイトノイズ的な雑音も無く非常に聞き取りやすい印象です。

左右2つずつ合計4つのマイクでノイズキャンセリングなど処理しているようです。

驚いたのはエアコンやサーキュレーターの音もかなり打ち消されて気にならない程度に低減されていました。サーキュレーターの前に立ってみても風に吹かれても全くボソボソ鳴ったりしないのです。どんな状況でも完璧とまでは言えないかもしれませんが、少々の風なら何事もなく通話出来そうですね。

マイクの驚異的なノイズキャンセリング技術に少々驚きましたが、音質が文句なしに良いというわけではなくて、強力なノイズキャンセリングの効果も有ってか、声がややスカスカした感じがあり、状況によっては音が刺々しくなる場面も有りました。

クリアな音とはいえ、高性能なヘッドセットほどのマイクの性能は持っていないようです。

とは言え、屋外で使う場合など強力なノイズキャンセリングが役に立つ場面は有り得そうですね。

ボタンではなくてタッチ操作なのが快適

左右分離型のBluetoothイヤホンでは、イヤホン側面にボタンが一つずつ装備されていて、ある程度の操作が出来るものが多いようですが、このボタンは、あまり好きなインターフェイスでは有りません。というのも、左右分離型のイヤホンでは、耳栓のようなカナル型が多いですが、ボタンを操作するとイヤホンを耳の奥に押し込むような感覚が有り、あまり快適に操作出来無いからです。

そんな中、Liberty Air2はボタンでは無くタッチパッドを用いた操作となっていたのも、今回購入した理由の一つです。

丸い本体部分をタッチすると動作します。2秒の長押しが衝撃も無く動作も確実なので気に入っています。

実際、操作してみると、ダブルタップもそれなりに耳に衝撃が伝わってくるので、まだまだスマートさには欠けるのですが、長押しは触るだけなので衝撃が耳に伝わらず快適に操作出来ます。よく使う機能を長押しに割り振りたいところです。ボタン操作をあまり使う気にならなかったと比べると、かなり進歩と言えるでしょう。

4種類の操作を設定できますが、音量はセットでしか割り振れないので、音量を割り振ると残り2個になってしまいます。

タッチパッドの操作は左右のダブルタップと、長押しで4パターン登録出来ます。デフォルトでは左右のダブルタップで曲送り、戻しの操作。長押しで再生停止、音声アシスタントの呼び出しに設定されています。

私の場合、音声アシスタントの呼び出しは音声でも出来るので、タッチパッドの操作からは外しました。その上で、左右の長押しに音量調整、ダブルタップに再生停止、曲送りを割り振ることにしました。

長押しに音量調整を割り振ったのは、長押しの方が操作が確実で操作頻度が多いからなのですが、このあたりは好みも有るので各自試してみると面白いかなと思います。

再生停止をダブルタップに割り振ったのは、Liberty Air2はイヤホンを外したときに音楽再生が停止する機能が付いているのですが、イヤホンを再び装着したときに再生を再開してくれないからです。次へを割り振っておけば、細かな操作が出来なくても、気分に合わない曲が流れた時は曲送りすることにしておけば、少ない操作の種類で回していけるかなとの判断からです。

ちなみに、イヤホンを外した時に再生を停止しない設定も有るります。再生を停止しない設定にしておけば、片耳のイヤホンを外して状況を確認する場合に、再生が停止しないようにも設定出来ます。

今後のソフトのアップデートが可能なら、片耳外した時に音が停止して、再装着すると再生が再開されるオプションが追加されると凄く使いやすくなりそうなので、是非実装して欲しいなと思います。

以前から使っている左右分離型のイヤホンではBluetoothの再接続のタイミングが、充電ケースから取り出した時になっているものが有りましたが、Liberty Air2はケースを開けたタイミングで再接続されるようです。2つのイヤホンを取り出したタイミングで片側だけ接続されてしまったりすることが無いので、使いやすいですね。

Liberty Air2の再生時間は十分すぎるほど!

Liberty Air2

実は、Liberty Air2を使い始めてから、電池切れまで使ったことが有りません。私の好みも有るのですが、カナル型だと数時間程度使っていると耳が疲れてくるので、一度の使用時間が3時間程度までだからなのも有ります。

というわけで、カタログ表記通り7時間連続なんて使う可能性は低いのではないかと思います。

もちろん、一度に音楽を聞く時間は人によってバラバラなので、一概に十分な再生時間を確保出来ているとは断言できませんが、通勤中の使用程度であれば十分過ぎるな性能でしょう。東京、大阪間の新幹線乗車時間などを考えても4~5時間の連続再生能力が有れば、かなりの用途は満たせるのではないでしょうか?

また充電ケースもあわせると最大28時間分の再生が可能で、しかも10分間の充電で約2時間の音楽再生が可能とのこと。
通勤どころかデスクワークなど勤務中の使用でも、使わない時はケースにしまっておくような使い方をすれば、ほぼ1日電池切れを気にすることなく使えるのではないでしょうか。

もし、1~2世代目の左右分離型イヤホンを買ってみて、連続再生時間が短くて、イマイチだったなと感じた人も、もう一度チャレンジして欲しいです。

また充電ケースはQiに対応しているため、ワイヤレス充電器を持っているとケースを置いておくだけで充電が完了します!同じくAnkerのPowerWave もぜひ揃えたいところです。

ちなみにLiberty Air2の実質的上位版であるLiberty 2はQiに対応していません。Liberty 2 Proなら対応しているのでそちらを買えということかもしれません。

 

ちなみに充電ケースについては磁石で定位置に固定されるので、充電端子に接触しにくいなどの問題は有りませんでしたが、イヤーピースを他社の物に交換した場合に長さが合わなくて接触する可能性が有ります。SONYのスペアーイヤーピースや、JVCのスパイラルドットは、ギリギリ蓋が閉まる程度でMLサイズなど長さが長いものは収納できない可能性が有ります。こだわりイヤーピースが有る人は要注意かもしれませんが、左右分離型のイヤホンでは良くある問題な気はします。

Liberty Air2 全体的にクオリティが高いが7999円という価格をどう思うか

Liberty Air2 全体的にクオリティが高い製品に仕上がっています。

しかしながら、7999円という価格は、Apple Air PodsやSony WF-1000XM3などの高級機が視野に無い人にとっては、それなりに高級機の範疇に入ってしまうのではないかと思うのです。音が多少良いとは言っても7999円は高いなと思うと物凄く難しいところだなと思ってしまいます。

Liberty Air2は、そういった意味では悩ましい価格設定のされたイヤホンではないかと思っています。このあたりも、今まで私がAnkerの左右分離型イヤホンに手を出さなかったポイントでも有ります。

先に述べた紛失のリスクと合わせて、この手の左右分離型のイヤホンはバランス感が非常に大事なジャンルだなと再認識させられます。

また、音質とは少し違う話ですが、私が使用しているスマホ Zenfone Max M2 proでは、音がやや小さい気がします。小さいと言っても私にとっては十分大きな音なので、全開にして使うことは無いのですが、爆音党の方にとっては幾分物足らないのではないかと思います。

高すぎる完全ワイヤレスイヤホンは、紛失のリスクなど考えるとちょっと…という人にちょうどいいかも

もともと、イヤホンは室内で使う頻度の高いヘッドホンと比べると破損のリスクや紛失の可能性が高いのですが、左右分離型のワイヤレスイヤホンの場合は、線が付いていないので思わず落として転がしてしまうと片方だけ紛失してしまうなんて悲劇が起こりそうです。

落下&紛失については、Liberty Air2はカナル型イヤホンなのも有って、周囲の音が聞こえにくいので、歩きながらの使用には向かないと私は考えているのですが、何も耳に装着中に落とすとは限らず、ケースから出して装着しようとしていたら駅のプラットフォームから落とすなんて可能性だって有り得るのではないでしょうか?

こんなとき、何万もするイヤホンだったら諦めきれないですし、いつ落としたのか気づけば拾える可能性も有りますが、気づいたら無かった…なんて場合も有るかなと思います。仮に、落とした場所を示してくれる機能が有ったとしても、拾えるとは限らないですし、やはり、あまりに高すぎるイヤホンは気を使うので、普段遣いには向いてない気がするのです。

そういった意味でもLiberty Air2は、そこそこの値段でバランスもよいのではないかと思えるイヤホンではないでしょうか?

【まとめ】うどんの構造は意外と理にかなってて使いやすい

というわけで、何となくうどん・・・もといあの突起何のために有るのって思ってる人も、実際に使ってみるといろいろ意味があってこのような構造になっているのだと思いました。意外と使いやすいので一度試してみて欲しいなと思います。向きも安定するし突起を持てるので耳から外しやすいですよ!

また、1万円以上する以上するようなイヤホンは普段遣いには気が引けるなんて人にもピッタリなイヤホンでしょう。最高の音質では無いかもしれないけど、まあ、普段使う分には十分な音質だし、不幸にも紛失してもギリギリ許せる範囲内かなと思います(それでも結構高いですが…w)。

欲を言えば最近流行りの環境音取り込み機能が有ると良いのですが、そこまで求めると1万円以上のモデルとなってしまうんでしょうね。何にしてもバランスの取れた左右分離型イヤホンとして、Liberty Air2はお勧めの一品です!

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