普段は主にイラストやデザインの仕事をしているライターですが、今の仕事について数年間はデスクワークが生活の中心となり、おそらく毎日10時間以上は椅子に座って過ごしています。
仕事以外の時間でもPCで趣味の絵を描いたり、ネットを見たりと結局ずっと椅子に座ってるんです。
私自身、比較的身体は丈夫なほうで、あまり肩こりにもならないのですが、最近締切に追われて忙しい時期などには、肩や腰、お尻が痛くなることが増えてしまいました。
それが集中力にもかなり影響が出ていたので、ちゃんとした椅子を使えばちょっとは改善できるのかなーと考えるようになりました。
当時使用していた椅子は、見た目だけ小ぎれいな1万円以下のクソ安いオフィスチェアだったので、もう数万円高いやつなら多分どれでも今よりは快適だろうなと思い立った訳です。
結論から言うとErgohuman PRO(エルゴヒューマンプロ)を買ったのですが、それに至るまでの流れを記していきます。
このページの目次
高機能チェアについて調べてみる
実際にあれこれネットでさがしてみると、「高機能ワークチェア」だったり「高機能オフィスチェア」などのカテゴリに分類される高機能ブランドチェアをとりあえず「高機能チェア」と総称することにします。
とりあえず高機能の椅子を探すならハーマンミラーのアーロンチェアが定番らしいですね。
オフィスチェア選びの選択肢としては、もう殿堂入りでいいでしょってレベルだそうです。
一般的だからこそ信頼性が高といえるので、あまり頭を使わず正直これでもいいかなと思ってました。
15万円以上という価格に最初は引きましたけど…
他には、オカムラのバロンチェアとか、コクヨのインスパイン、ハーマンのミラ2チェアとかどれも良く出来ていて、もうこれで十分でしょって言う感じはあります。
大塚家具のショールームとかでも実際、試し座りしたりもしてみましたが、正直どれも全然不満とかは全然無いレベルです。
と言うか、そんなに比較慣れしてないので、良さの違いがわからんレベル。
(もちろん座った感じ、それぞれ特徴があることは十分わかりますが)
高機能チェアの代表的な機能をおさらい
ワークチェアで最も重要なのは、姿勢の調整だそうです。
仕事をするときの正しい姿勢は人の体格によって千差万別。
いかに幅広く調整ができるか、いかに使用する個人の体格にフィット出来るかが重要になるわけです。
そこでいくつかワークチェアによくある機能を図解入りでまとめてみました。
座面の高さ調整
まぁ、大抵のオフィスチェアにはついてます。
ただ椅子によって調整できる高さが異なるので、机の高さや引き出しの有無によっては、アームレスが引っかかって机の奥に入れられないなど、影響があるかもしれません。
座面の角度調整(前傾チルト)
座面の角度を前傾することで、書き仕事など集中力を高めて仕事できるそうです。
これは約10万円~のチェアについてきます。一般的なチェアではあまりありません。
座面の前後位置調整
これは体格次第。
体大きい人には、座面が広く使えるのはありがたい。
リクライニング
背面のリクライニングの段階、角度固定 … 仕事の合間、リラックスしたいタイミングでは重要。
集中と弛緩は、切り替えが大事。
角度を固定できるかどうかも重要ポイントです。
ちなみに「背ロッキング」「背・座ロッキング」「シンクロロッキング」などとありますが、普通の「背・座ロッキング」はつま先立ちの状態になるので、長時間リラックスするのであれば「背のみ」かできれば「シンクロロッキング」を選びたいところ。
背面のリクライニングの硬さ調整 … リクライニングで身体を後ろに倒した時の力加減が調整できる。あまり意味があるとは思えないけど、ダラーっとリクライニングしたいときには良いのかな…。
軽い人はやわらかめに、重い人は固めにするといいのかも。
ランバーサポート
腰位置をサポートする機能で、姿勢の調整ではかなり大事らしい。
腰痛になりやすい人には最重要項目。
腰が前に押されるような感じで気持ち良い。
ヘッドレスト
ヘッドレストの高さ調整 … だらっとする時、頭のサポート位置が調整できると快適になる。
ヘッドレストの角度調整 … そんなに使ったことないですが、体格によっては上手くフィットしないこともあるみたい。
ちなみにハーマンミラは基本的にワークチェアということで、どのモデルもヘッドレストがなかったりします。
アームレスト(肘掛け)の高さ調整
肘掛けはないならないで気にしたことなかったですが、あると意外と肘かけてる。
正しい位置だと、肩が疲れにくいかも。
アームレスト(肘掛け)の横方向角度調整
それほど意味は無いかもですが、気分でときどき調整して遊んでます。
マウスとか使う人には角度は大事かも。
フットレスト
リラックスする際に足を伸ばして乗せることが出来る、オットマン、足置き機能です。
私はいらなかったので、付いてないモデルを選びました。
椅子の素材
あとは、背もたれや座面がメッシュかウレタンかで、座る時の快適性が結構変わります。
ウレタンの座面はある程度クッション性があるとは言え、座ってると部分的に体重がかかって血行も悪くなり、お尻が痛くなりやすいのです。
その点メッシュは体重が全体に分散されやすく、お尻への負担は比較的少ないようです。
座り仕事をする人で痔に悩まされる人が多いのは、このあたりにも原因があるようです。
また、ウレタンは通気性が悪く、汗をかきやすい人にはかなり不快ですが、メッシュはその点も快適です。
逆に寒い時期、身体が冷えやすい人にはちょっとつらいかもですが。
Ergohuman PRO(エルゴヒューマンプロ)だと、上記の機能をすべて備えています。
それでいて価格は実売10万円以下です。(オットマン有では消費税分で10万超えますが)
多機能であること自体が嬉しい、考えられる機能は全部欲しいという強欲な人には、とてもおすすめです。
各メーカーの高機能チェアと比較
さていくら調べても実際に座ってみないと分からないので大阪南港 ATCホールにある、大塚家具さんに様々なチェアがあるということで行ってみました。
こちらの殆どの話は、大塚家具の店員さんに教えてもらったままの話です。
ハーマンミラ
アーロンチェア(店員さん的には当然イチ押し)
アーロンチェアの性格としてはワーキングチェアで、集中して働くことを重視した椅子。
なので正規のオプションではヘッドレストなどの機能は付いてないのです。
あと、アーロンチェアは頑丈さについては相当な信頼があるそうで、12年の品質保障付きです。
普通に商品の保障で12年って相当長いんですが、それだけ丈夫でヘタらず壊れないということなんでしょうね。
その信頼性のお陰でリセールバリュー、つまり中古の売値もそこそこ高いらしいです。
本当にこの椅子を気に入って12年きっちり使うなら、15万円という価格もそれこそ先程のコストパフォーマンスも非常に高いと思います。
【追記】アーロンチェアのレビューも追加しました。
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【レビュー】アーロンチェアを15年使ってみた!ヘタり具合はいかに!使い心地も徹底レビュー!
たまたま訪れた雑貨と家具を扱うお店で、ハーマンミラー『アーロンチェア』を目にしたのは大学生のときでした。 恐らく1999年~2000年頃ではないかと思いますが、アーロンチェアがデザインされたのは199 …
ミラ2チェア
ミラ2チェアハーマンミラーの椅子として、ちょっと廉価なモデルですが、こちらも座り心地は十分。
デザインもわりと軽めというか、スマートでおしゃれな感じですね。
面白いのは、座面の端の角度が曲げられる機能があり、座面のサイズが体に合いづらい人には嬉しいかもしれません。
オカムラ
コンテッサやバロンなどオカムラのデスクチェアは、日本メーカーらしく非常に高機能、操作感が良い、日本人の体に合ってるなど、良いところは色々あるのですが、一番の良さはデザインじゃないかと思います。
シンプルでスマートで背面のアームまでかっこ良く、オフィス全部をセットで揃えられるならオカムラの椅子にしたいと思ってしまいます。
エルゴヒューマン
仕事重視のアーロンチェアに対して、エルゴヒューマンはリクライニング性を重視した椅子。
背もたれが高く、リクライニング機能を使った時に快適で、ヘッドレストやオットマンなど、いわゆるダラダラするための機能が多いです。
ただ、もちろんワークチェアとしての機能(前傾姿勢など)も多彩で、前にも解説した通り、足りない機能はないと言っていいレベルです。
Ergohuman PRO(エルゴヒューマンプロ) 購入の決め手は・・・
実際、ショールームで試し座りしてみて、店員さんから色々な説明を聞きながら、いじってみたりした感じでは、印象が良かったのはこの3メーカーでした。
ちょっと長くなりましたので、エルゴヒューマンを買って使ってみたレビューは後編へ続きます!
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「Ergohuman PRO(エルゴヒューマンプロ)」を実際に半年使ってみた!【レビュー】
前回の記事では、Ergohuman PRO(エルゴヒューマンプロ)を買うにいたるまで、ワークチェアに必要な機能、他メーカーとの比較をしてきましたが、今回はエルゴヒューマンを選んだり理由と実際に使用して …
▼アーロンチェアについてのレビューも追加しました!
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