ショットガンなどで有名なアメリカ合州国の銃器メーカー レミントン(Remington)からボルトアクションピストル『700CP』の発売が発表されました。
今回の『700CP』はすでに発売されているボルトアクションライフル「700PCR」を元に製造されているようです。
ボルトアクションピストルといえば同レミントンから発売されていたXP-100なんてモデルもありましたね。
レミントンXP-100。1963年から1985年まで生産された、競技用・害虫駆除用などの用途を持ったボルトアクションピストルです。単発装填ですが様々な口径に対応していた上、取り扱いは非常に良かったそうです。 pic.twitter.com/pxZeCP5O6L
— みりたん (@Military_tan) November 30, 2016
「はて、ボルトアクションピストルとは?」となる方も少なくないのではと思いますが、
簡単に言えば”短く切ったスナイパーライフル”とか”ライフルの弾丸を発射できるハンドガン”といった感じ。
長さやストック有無で民間人の所有を制限しているライフルを民間でも所有できる様にカスタムしたのがボルトアクションピストルと言われています。
とは言えアメリカ合州国も各州で規制が異なったり、そもそも購入後にライフルにカスタムできてしまったりと各所で物議を呼んでいるのも事実の様ですね。
さてそんな面倒な物に需要があるのか、意味があるのかという考えもありそうですがそこは往々にしてただカッコイイだけということもあったりなかったり…。
まぁ、そんなボルトアクションピストルですがよく知らない人にも分かるように少し解説してみようと思います。
そもそもボルトアクションのメリットとは?
まず結論的に言って、日本で発売されているソフトエアガンのにおける”ボルトアクションの意味や恩恵”は残念ながらありません。
では、実際の銃器におけるボルトアクションのメリットは何であるか見ていきましょう。
構造が単純かつ頑丈である
単純で頑丈にできていることからマガジンによって連続的に給弾されるアサルトライフルに比べ、強力な弾丸を使用することが可能な上に故障や弾づまりのリスクが格段に無くなります。
また単純な構造のため生産が比較的簡単に行えるたり、使用者に合わせてカスタムが簡単に行えるメリットもあります。
精密射撃が可能である
さらに弾丸が装填される薬室内が1弾ずつ手動で密閉されることで発射時の反動の方向性(主に弾丸の後ろ下に働く)や振動が抑えられ、より確実にそのパワーを弾頭に反映させる事ができます。
その作用によって弾頭の初速が速く、正確に発射する事が可能になります。
可動部の多いアサルトライフルに見られる内部機構の”あそび”が無く、より精密な射撃が可能です。
メンテナンスが簡単である
まず硝煙が発生しないエアガン ガスガンでは味わう事が難しい実銃のメンテナンス。
ボルトアクションのライフルと通常のアサルトライフルを比較してみるとボルトアクションのライフルに用いられるパーツ数は確実に少なく頑丈です。
定期的なメンテナンスが行えれば確実にアサルトライフルよりもパーツの交換などの機会は少なくなります。
と、言いたいところですが弾丸を毎回手動で薬室に送らなければいけない事による速射性能の喪失や、マガジンや本体に装填できる弾数が少ない事、射撃に失敗した時のリスクなどなどデメリットは数々存在します。
そうなんです。
一撃必中のプロスナイパーのごとく立ち回るそのカッコ良さに数撃ちゃ当たる思想のアサルトライフルでは打ち勝てない大きな壁。
ボルトアクションの魅力に魅せられた貴方、サバイバルゲームからAPSの様なエアーガンによる精密射撃競技など、国内でも楽しめる競技は数々あります。
興味をくすぐられたならばぜひ一度にボルトアクションの面白さを体験してみてはどうでしょうか。