近年にわかに流行りだし、パン屋に行けば看板メニューとして入り口近くにこれでもかと積み上げられるこのパン。
餅は餅屋へ、パンはパン屋で買ったほうがおいしいと再実感させてくれたのがこの『塩パン』です。
作り方は実にシンプル
パン生地とバターと塩、これだけでほぼ塩パンはできています。
そのためパン生地に露骨に店の味が出てしまうので、店ごとに全く味わいが違うのも特徴です。
例えば近場で調達してきた2つの塩パンをご覧いただけば明白、もう見た目から全く違います。
左のモノに至ってはハーブソルトを使っているようでそれだけで味わいが大きく変わってきます。
生地に使う粉、そしてバターの量
塩パンを割ってみるとご覧の様に現れる大きな穴、これはバターが溶け出してなくなった為に開く空洞です。
バターが溶け出すことで塩パンの底面はこんがりとキツネ色に揚がりカリカリに、
中はバターが染み込みしっとりを柔らかく仕上がります。
しかもパン生地が薄力粉ベースではふんわりと仕上がるパンが湿り気を帯びてジャグジャグとほどける様に感じ、
強力粉ベースではモチモチと食べ応えのある感じに変化するため生地の種類とバターの量が好みや旨味を左右します。
シンプルだからこそ味わえるパンそのものの味がそこにあります。
元祖塩パンは愛媛県の「パン・メゾン」さんですが、今やパン屋に行けばほぼ主力商品として販売されている塩パン。
お値段は80円から120円あたりとお手頃です。
皆さんもお気に入りの塩パンを見つけてみてはどうでしょう!