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突然のHDDのクラッシュから、SSHDに交換、AOSBOX Coolでデータ復元した話

投稿日:2018年11月9日 更新日:

HDDのクラッシュは何度経験してもヒヤッとする…

SeagateのBarracuda LP ST3200542ASというHDDを8~9年使用していたのですが、異音などの前兆現象は無いまま突然死を迎えてしまいました。

だから、HDDは定期的に交換しておけと言っただろうなどとお叱りを頂きそうですが…壊れてしまったものは仕方ない!

以前と比べるとPCの性能向上に注意を払わなくなっているのも有って、パーツやPCの買い替えサイクルが長くなってきている気がしますが、私と同じように、うっかり交換の時期を逸してしまうなんて事も多いのではないかと思います。

誰しもが遭遇しうるHDDのクラッシュと、それに伴うデータの損失は有り難くない事件ですよね。パーツ交換に要する費用や手間は元より、会社の重要なデータや、写真など家族の大切な思い出が含まれている場合も有るので、何とかデータの損失を防ぎたいところです。

今回は、クラウドバックアップサービス AOSBOX Coolを利用してのデータを復元も合わせて書いていこうと思います。

BarracudaLP

長年働いてくれたBarracudaLPでしたが、ついに壊れてしまいました…

まずはHDDの交換

まずはHDDの交換をしないと始まらないので、機種の選定を進めます。今回故障したHDDはデータ用として使っていたDドライブで、CドライブはSSDを使用しています。

数TB程度の容量で、出来れば速度の速い物が理想的です。実際、故障したBarracudaLPは、5400回転じゃなくて5900回転の変なHDDなのですが、速度には不満が有りました。今回は容量よりは速度を優先したいところです。

そんなこんなで以下のドライブを選択してみました。

縁があるのか、またしてもSeagateですが、壊れたBarracudaLPも短命だったわけでは無いので良しとしましょう…

SeagateのHDDと言えばBarracudaのブランドでライナップされている製品が有名ですが、今回選んだのはFireCudaという別系統のシリーズとなります。

容量2TBで8GBのSSDキャッシュを搭載したSSHDと呼ばれるタイプのドライブです。SSHDはハイブリッドドライブとも呼ばれ、難しい設定無しで、内蔵のSSDをキャッシュとして使ってくれるので、容量が多い割には比較的速いとされています。8GBのSSDは、キャッシュ専用なので、ドライブとしての使用は出来ません。

速度を考えると大容量のSSDを購入するのが理想なのでしょうが、お財布の都合も有るので今回はSSHDで我慢します。

今回購入したSeagate FireCuda ST2000DX002

 

SSHD Seagate FireCudaの速度を測ってみる!

購入したSeagate FireCudaの取り付けや設定は難しくもないので、サクッと取り付けてフォーマットなど済ませて、簡単にベンチマークを取ってみます。

Seagate FireCuda ST2000DX002のベンチマーク

う~ん、どうなんでしょう?HDDでも200MB/sを超えるモデルもあるようなので、それほど速いという訳では無さそうですが、PCもCeleron J3160 1.6Ghzの低スペックな物なので、もっと速いPCだとまた違った結果が出るのかもしれません。

比較として、Cドライブとして使っているIntel SSD 530シリーズ 180GBのベンチマークも載せておきます。2014年に買ったものなので、最新のSSDとは勝負にならないかもしれませんが、それでもSSDの方がかなり速いのが分かります。WriteはむしろFireCudaの方が速いようです。

Intel SSD 530シリーズ 180GBのベンチマーク

ベンチマーク的には、ちょっと微妙な感じですが、体感速度は劇的に速くなりました。写真のサムネール表示のもたつきなども軽減され、PCで音楽を再生中にブラウジングなどしていると、再生がもたつく場合が有ったのですが、そういった問題は解決。ベンチマークの結果とは別に快適さは大幅にアップした印象です。

BarracudaLPは壊れてしまったのでベンチマークを取れませんが、古くなってたのも有って、かなり速度が遅くなっていたのではないかと思われます。

ドライブが復旧したので、次はデータの復元です。

容量無制限のオンラインバックアップサービス『AOSBOX Cool』でデータを復元!

さてここからが本題です。

さすがに、DVDやBlue-rayに定期的にデータ焼いてるなんて人は最近では少数派だと思いますが、バックアップ用のHDDに保存しておく方法や、RAID化するなど、バックアップの方法はいくつか考えられます。しかし、家が火災や災害に遭った場合にはデータの損失は免れないので、家や会社の所在地意外の遠隔地にデータが保存されているのが理想的でしょう。

離れた場所にバックアップする方法で最初に思いつくのは「クラウドストレージ」ではないかと思います。しかし、クラウドストレージは容量の問題も有って、中々ドライブ全部をバックアップするのは難しいのが現実です。

特に写真などの画像や動画は意外と容量が大きいので、バックアップ方法に困っている人も多いのではないでしょうか?

私も写真を趣味にしているのも有って、GoogleドライブやOneDriveの無料サービスではとても容量が足らず、有料で容量を追加するにも金額的に高額になってしまうなど決定的なバックアップ方法が見つからず、RAIDを組んだりしている時期も有りました。

そんな中で数年前に見つけたのが『AOSBOX Cool』というサービスです。

『AOSBOX Cool』は年額6000円(税抜き)で容量無制限のバックアップが出来るサービスです。使い方も常駐するソフトをインストールしてバックアップするドライブやフォルダを選択するだけで、自動でバックアップしてくれる手軽さが魅力的。

Googleドライブだと2TBで年額13000円、Office 365 Soloに付属の1TBの場合は年額12744円なので、約2TBの容量が欲しい私にとっては半額程度の価格になります。
ただし、上記のようなクラウドストレージの方が、普通のドライブと近い感覚で使えるので、AOSBOX Coolよりも柔軟にファイルを扱える点では圧倒的に便利そうです。

それと比べると、『AOSBOX Cool』はデータのバックアップに絞ったサービスで、やや方向性が違ってきます。
一般的なクラウドストレージと思って加入するとちょっと思ってたのと違うぞって事になりそうなので、サービス内容の確認など注意して下さい。

特に復元するファイル数や容量に関係なく復元が始まるまでに3時間程度は待たされる点に注意が必要でしょう。
またファイル共有などもできません。モバイルアプリでプレビューを見ることはできますが、基本はデータを圧縮して保存するサービスで、パソコンのバックアップに使用するものです。

ちなみに、バックアップ速度については、やや遅く、全くバックアップしたことが無いドライブだとそれなりの時間がかかります。就寝中などPCを使用していない時間帯には高速モードに切り替えるなどしてバックアップ時間を短く済ますようにした方が良いかもしれません。

その後は、追加・変更されたファイルの差分バックアップのみ行われるので、放置しておいても自動的にバックアップされていきます。

重要そうなフォルダだけを選んでバックアップもできます

もちろん、細かくフォルダを選択してバックアップも出来ます。

というわけでAOSBOXで復元開始

色々有りつつも、今回は『AOSBOX Cool』でバックアップを取っておいて本当に助かりました。もしバックアップしてなかったら、何年か分のデータが吹き飛ぶところでした。

実は、AOSBOXのサービスを使い始めてからHDDがクラッシュするのは今回が初めて。少数のファイルを誤って消去して、復元したことは有りましたが、ドライブ全部を復元するのは初めてです。

ドライブも取り替えてAOSBOXからデータを復元作業を始めますが、どの程度の時間がかかるのか?など全く分かりませんでした。

また、復元の準備時間が3時間程度かかるので、どれぐらい時間がかかるのか不安になってきます。やっぱりバックアップ用HDDにしておけば良かったのか?などと不安がよぎりますが…

まず復元が始まるまでに3時間ほどかかりハラハラします…

復元にまる2日弱かかった

結果から述べると、1.2TB程度の容量を復元するのに要した時間は、14時半ぐらいから復元を初めて、翌々日の10:40には終わっていたので、まる2日はかからなかった事になります。復元までの時間にはネット環境の違いも影響する可能性が有りますが、相当容量が多い人でも3~4日も有れば、データを復元出来るのではないでしょうか?

復元に失敗したファイルも有るようでしたが、目につくようなところでは不具合もなく、概ねHDDクラッシュ前の状態を取り戻せました。全てのデータを失う可能性も有ったことを考えると、良かったと判断するのが妥当なところでしょう。

出来ればバックアップ用HDDも用意しておくのが万全

今回は『AOSBOX Cool』のおかげで、何とか窮地を脱したわけですが、問題が無い訳では有りませんでした。何より復元に時間がかかるのが問題です。私の場合は、急ぎの仕事が無かったので、日数をかけて復元すれば良かったのですが、誰もがそうとは限りません。

やはり、バックアップ用のHDDを用意して、常時バックアップしつつ『AOSBOX Cool』などのクラウドバックアップサービスを利用するのが理想的です。
急に復元しなくてはならないものも出てくるでしょうから。

もちろん、自宅のPC程度で多少復元に時間がかかっても、少しのファイルなら破損してもOKと言うのであれば、『AOSBOX Cool』単体でのバックアップで十分なのではないかなとも思います。
何事も完璧を目指すと予算も膨れ上がって行きますし、ある程度の割り切りも必要かもしれません。

当たり前ですが、バックアップサービスにしてもクラウドストレージにしても、ドライブが壊れてからでは意味のないサービスですので、日頃からの備えをお勧めします。

今回利用した『AOSBOX Cool』についてはAmazonをはじめといて各サイトで販売されています。


バックアップは大事
失うものが大きいものね

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