新型コロナウイルスの流行で、マスク不足が社会問題となっいて中々解消しそうにも無いですね。思わぬ事態に戸惑うばかりですが、手持ちのマスクが無くなったりして、まさかマスクがこんなに不足するとは…。そこで事態が長期化した時のために自作で布マスクを作ってみることにしました。
布マスクの効用については賛否両論あるのは知っていますし、マスクそのものがウイルスに対して有効ではないとの意見も有りますが、今回のようなマスクの不足は、地震などの災害でも発生するかもしれないので、どうしてもマスクは欲しいけど手に入らない事態に備えて一度試してみようと考えました。
という訳で、マスク作りに入っていこうと思たのですが、私は裁縫をしないので、裁縫以外の方法でマスクを制作することにしました。そこで思いついたのが、衣類の補修などに使われる布用の接着剤です。100均などでも販売されているので知っている人も多いのではないかと思います。
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材料
マスクの素材は近所の百均で売っていたハギレで作ることにしました。ガーゼなどの方が適度に通気性が高くて良いのかもしれませんが、特に息苦しいなどの不具合は有りませんでした。耳のゴムは適当なものが無かったので、長いヘアゴムを選んでみました。
今回の主役!布用接着剤「裁縫上手」。白い木工用ボンドぽい感じかと思ったら、透明の接着剤でした。布両面に塗布して、圧着するタイプの接着剤です。
他にもまち針、チャコールペン、布用のハサミなどが必要です。
まずは型紙の作成
市販のマスクを参考に型紙を作ってみました。5段のジャバラになっているので、見た目は市販のものと比較的近くなっていますが、やや凝りすぎたかなとも思います。
工場で量産されているマスクのように素早くマスクを作れないので、3段程度の比較的簡易なデザインにして、比較的短時間で制作出来るようにした方が今回の用途には向いていたかもしれません。
二つ折りにして、必要に応じて中に不織布のフィルターを追加出来るように袋状の構造にしました。そのため、必要な布の長さが長くなっています。
型紙に合わせてチャコールペンで印を付けていきます。型紙が出来たら、型紙に合わせて布をカットします。布のカットは裁縫用のハサミの方が断然よく切れるので、専用のものを用意した方が綺麗に早く作業出来ると思うので、購入をお勧めします。
まち針でジャバラを仮止め
思ったよりも時間がかかったのが、この工程です。ジャバラの段数を多くしてしまったので余計に作業が大変です。私が作業に慣れてないのも有りますが、この工程だけで30分以上かかりました。ちなみにまち針無し、仮止めしない方法でも作れますが、紙と違って布は折っても形が戻ってしまうので、作業しにくいのではないかと思います。
まち針買いたくないって人はクリップなどを利用してみるのも良いかもしれません。何にしても一度仮止めしておくほうが、後の作業が楽だと思います。
布用接着剤でジャバラ部分を接着
ジャバラの端部分に、少し接着剤を塗って接着していきます。今回使用したのはコニシの「裁縫上手」で、百均で売られている木工用ボンドのような白色ではなく透明の接着剤です。白色の物でも作ってみましたが、裁縫上手の方が臭いが少なく、マスク用としては実用性が高そうです。
ジャバラが動かないとダメなので、端の部分しか接着しません。布用の接着剤は、塗って圧着すると直ぐに固定されるので、この作業は比較的簡単に進められるのではないかと思います。
接着剤によって、布の両面に塗布しなければならないタイプも有るので、接着剤の説明書はよく読んで下さい。コニシの「裁縫上手」に関しては、アイロンで圧着するとさらに強度が上がるようです。マスク程度ならば、アイロン使わなくても行けそうでしたが、強度が気になる人や繰り返し洗濯したい人はアイロンの併用も検討してみても良いかもしれません。
マスク上部にモールを入れて、上下部分を接着
布は端を放置しておくと、そこからほつれて来るので端の処理をしますが、まずは上下の処理をします。上部の処理をするときに、合わせて鼻にマスクがフィットするように針金の入ったモールを入れてみました。百均の園芸コーナーで購入したもので、15cmのものです。300本入っていました。
モールをマスク中央部分に置いて、上下の端を折って接着します。
ゴム紐を通して両横を固定
ゴム紐は百均で売っていた長さの長い太さ3mmのヘアゴムを使ってみました。長さを調整したり、端を括ったりするには一本30cm以上の物を2本用意すると良いでしょう。3mmはやや太く、もう少し細い方が良かったのでは無いかと思っています。今回は丸ゴム紐を使いましたが、平ゴム紐でも作れるでしょう。
ゴム紐は物によってはかなり硬いものも有るので、通販で買うよりも手芸用品店や百均で実際に商品をみて購入した方が良いかもしれません。
また、市販のマスクでは専用のゴム紐が使われているので、耳掛けにした場合の装着感は市販のマスクの方が上でした。長時間使用する場合は頭の後ろに引っ掛ける方法の方が良いかもしれません。
ゴムは固定する前に半分の位置を調べ、均等な長さでマスク上下から出るように配置し、マスク両端を折って固定します。
同じ物を裏地として取り付け、側面や上面に口を作れば不織布のフィルターを入れて、さらに強化出来ます。洗うときにフィルターだけ廃棄して交換も出来ますね。
ゴム紐の長さを調整して完成
最後にゴム紐の長さを調整して完成です。ジャバラの段数を多くしているのも有って、フィット感の高いマスクになりました。手間を減らすなら段数を減らすなどしてもう少し簡易にしてみるのも良いのではないでしょうか?
色々意見は有るかと思いますが、思ったよりも普通のマスクぽいのではないかと、勝手に思っています…布の色や絵柄も自由に選べるのは良いですね。やや作業しにくい布も有るので、いろいろ試してみて下さい!