先月の記事で、CS放送スペースシャワーTV主催によるSPACE SHOWER MUSIC VIDEO AWARDS開催と厳選8作のミュージックビデオのご紹介をいたしました。
早くも受賞作が発表されましたので、ご紹介したいと思います!
BEST VIDEO OF THE YEAR
くるり『Liberty&Gravity』
Liberty&Gravity
アーティスト : くるり
ディレクター : 田向潤
SPEEDSTAR
年間ビデオ大賞は、くるりの「Liberty&Gravity」でした。
くるりは、毎回アルバム毎に様々な方向の音楽を奏でる幅広い音楽性が魅力のバンドです。
その中でも、この「Liberty&Gravity」は、多国籍を思わせるサウンドを組み込んだくるりの中でも最高にアグレッシブに攻めている楽曲だと思います。
そして、この楽曲の魅力を最大限に引き出した、カラフルかつポップで中毒性の高い世界観のミュージックビデオ。
ディレクターは、きゃりーぱみゅぱみゅ、RIP SLYME、ねごとなどのアーティストを独特な世界観で映像化してきた田向潤氏です。
昨年のBEST DIRECTOR賞を受賞している田向潤氏。
今後のミュージックビデオ作品にも期待したいと思います。
その他の受賞作品はこちら。
- BEST ARTIST:SEKAI NO OWARI
- BEST YOUR CHOICE:BUMP OF CHICKEN「ray」
- BEST DIRECTOR:鎌谷聡次郎
- BREAKTHROUGH ARTIST:ゲスの極み乙女。
- 特別賞:平井堅「ソレデモシタイ」、OK Go「I WON’T LET YOU DOWN」
視聴者の投票で決まる「BEST YOUR CHOICE」は、BUMP OF CHICKEN「ray」でした。
プロジェクター8台を使用した「360度ホログラム」システムで、様々な形状・質感の光の中でメンバーが演奏するという、大変美しい作品に仕上がっています。
「BEST DIRECTOR」は、鎌谷聡次郎氏。
鎌谷聡次郎氏は、特別賞受賞の平井堅「ソレデモシタイ」の他に、前回の記事でもご紹介したNICO Touches the Walls「TOKYO Dreamer」という、タイプの全く違う作品性が評価されたようです。
鎌谷聡次郎氏は、ASIAN KUNG-FU GENERATIONや木村カエラ、絢香などのミュージックビデオを手掛けています。
以前、若手バンド紹介でご紹介したKANA-BOONの「シルエット」も、鎌谷聡次郎氏がディレクションしています。
透明感のある映像から、芸術性高い映像など、様々な映像を手掛ける作家なので、今後の活躍も楽しみにしたいと思います。
平井堅 『ソレデモシタイ』
NICO Touches the Walls 『TOKYO Dreamer』
最後に、特別賞を受賞したOK Goの「I WON’T LET YOU DOWN」をご紹介します。
OK Goはアメリカのロックバンドです。
ノミネート50作の中には入っていなかった作品ではありますが、日本の作家が監督していることもあり、特別賞を受賞したようです。
OK Go 『I WON’T LET YOU DOWN』
ディレクターは関和亮氏とOK GOのボーカル・ダミアン・クーラッシュ氏です。
Hondaとのコラボレーションで、ユニカブに乗ったメンバーと2000人以上が繰り広げるマスゲームをワンカット風に撮影しており、緻密に計算された素晴らしい映像作品となっております。
関和亮氏は、主にPerfumeのPVやジャケット等のビジュアル関係を手がけています。
また、前回の記事でご紹介した木村カエラさんの『TODAY IS A NEW DAY』も監督しています。
代表作といわれるのが、サカナクション「アルクアラウンド」。
第14回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門優秀賞 受賞しています。
今後が画製作にも挑戦する予定とのことで、ますます活躍が楽しみな映像作家です。
ホームページ:http://mva.jp/