新型コロナ騒ぎの影響で、春先には深刻なマスク不足に苦しんだ2020年ですが、6月ぐらいにはマスク不足も落ち着いて一段落、中国製ならどこのドラッグストアにも並ぶようになりました。これで一段落と思いたかったのですが、夏が近づいてくるとマスクは持っていても息苦しくて長時間付けてられない問題が出てきました。
私も「自作布マスクと心拍トレーニングを組み合わせてジョギング」なんて記事を春先には書いていたのですが、夏を前にしてもとてもマスクで走るなんて無理な状況になってきています。
そんな状況の中各社から夏向けのマスクが発売されているのは皆さんもご存知かとは思いますが、たまたまドラッグストアでアイリスオーヤマの「ナノエアーマスク」が手に入ったので、試しに購入してみましたもともと、アイリスオーヤマからは、「安心・清潔マスク」という商品名でマスクが販売していましたが、中国製なのもあり比較的流通量が多く、マスク不足の時期にも入手出来た人も多かったのではないでしょうか？
この旧型の「安心・清潔マスク」は、鼻に当たる部分にワイヤーが入ったごく普通のマスクといったところですが、今回登場した「ナノエアーマスク」は製造国が日本に変更され、太さの違う繊維を組み合わせて、高い捕集性能と通気性を謳ったモデルとなっています。通気性が良くなっても、素通しでは困るので国内製造なのは多少の安心感が有りますね。
夏にマスクは暑いよりも息苦しい…
日本でマスクが必要とされるのはインフルエンザが流行る冬か花粉が飛散する春～初夏が一般的ではないかと思います。このため、今回の新型コロナ騒ぎをきっかけに初めて暑い時期にマスクをすることになって思わぬ息苦しさや暑さを実感した人も多いのではないでしょうか？
私自身も軽いスギ花粉のアレルギー程度なので、夏にマスクをした経験は有りませんでした。当然、暑い時期にマスクをするとどうなるのか？は想像出来ていませんでした。実際に梅雨の時期の湿度と暑さを経験すると、暑さ以上に息苦しさを苦痛に感じて驚きました。
マスクを使用している人は皆体験していることとは思いますが、高い山で酸素不足に陥ったような息苦しさが意外と大変ですね。歩いていて、少々目まいを感じた事もあります。
夏向けのマスクの性能としては、冷感などよりも通気性の高さが重要で、ナノエアーマスクでの改良は理にかなっているのではないかなと感じています。ここからはナノエアーマスクを実際に使っていきます。
アイリスオーヤマのマスクは旧型もナノエアーマスクも個包装になっているので、湿ってしまったりせず便利です。
新型のナノエアーマスクは効果あり！息苦しさは相当改善
上段が新型のふつうサイズで下段が旧型
写真では、やや分かりにくいですが、透け感が強く机の色が透けて見えています。大きさも僅かに大きいようです。
さっそく新型のナノエアーマスクを試してみます。目につく変更点以下の3点です。
- 旧型と比べて透け感が強い
- マスク真ん中にもワイヤーが入ってる
- 耳ひもも旧型とは違う（コットン仕様のやわらかヒモ）
詳しく見ていきましょう。
鼻部分のワイヤーに加えて口元にもワイヤー
口元ワイヤーで口周りの空間を確保
パッと見は旧来型のマスクとそんなに差がないようにも見えますが、ちょうど真ん中に、口が完全に密着せず距離を確保するためにワイヤーが追加されています。これで息苦しさはかなり改善されています。
上がナノエアーマスク（新型）、下が旧型の耳ひも
耳ひもは、旧型と違うタイプになっています。画像上が新型で、ガーゼのような荒い繊維で平紐になっていました。といっても旧型でもそれほど痛くなったことはなかったので前のままも良かったかもしれません。
息苦しさは数値化しにくいので、個人の感想になってしまうのですが、ナノエアーマスクと旧型マスクでは階段の昇降をした場合に大きな差を感じました。旧型マスクでは息苦しさを感じましたが、ナノエアーマスクの場合は付けていてもそこまで息苦しくは感じませんでした。もちろん、平地を歩く場合は快適で、装着したまま長時間の歩行も可能です。
マスクが手に入るようになったとは言え、好みのマスクはいつでも手に入らないので、消毒しながら何回かはマスクを使用していますが、ナノエアーマスクの耳ひもコットンなので、やや耐久性が低いようにも思います。ただ普通に使うぶんには致命的に弱いという程では無いのでご安心を！
ウイルス以外にも、災害なども有るので、普段から準備を…
ナノエアーマスクは旧来型のマスクと比べて相当快適になっているので、これから本格的に暑くなるシーズンに活用して欲しいと思います。ナノエアーマスクや同等の機能を持ったマスクならば、酸欠で倒れそうになるのも軽減出来るでしょう。
ナノエアーマスクは通販などでは手に入りにくいかもしれませんが、ドラッグストアなどで偶然見かけたら是非購入をお勧めします。
今回の新型コロナ騒ぎでマスクなど必需品が無くなる事態には驚きましたが、ウイルスの流行以外でも災害時にも粉塵を避けるためにマスクが必要となるかもしれないので、一段落したらマスクやゴーグルなども一定数は備蓄しておくべきなんだろうなと実感しました。