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昼だけでは無くて夜も暑いなんて耐えられない!
夏真っ盛りの2018年7月は記録的な猛暑で、埼玉県熊谷では、国内の観測史上最高を更新する41.1度を記録しました。熊谷の皆様には熱中症なが気をつけて頂きたいですが、熊谷で無くても暑いものは暑く、私の住む京都でも夜になっても30℃近い温度から下がらず過ごしにくい夜を連日体験しています。
エアコンを利用したり、各種熱中症対策グッズを試したりの日々ですが、いっそ暑いなら逃げ出してしまうのはどうだろう?なんて誰しも思いつくものです。
しかし、逃げた先も暑くては意味が無いので、事前の情報収集は大切です。そこで気象庁の発表しているアメダスのデータを元に避暑先を探してみる事にしました。
そもそもアメダスとは?
アメダス(AMeDAS)の名前は、ニュースのお天気コーナーを見ていれば、日々聞く単語ですが、日本国内約1300箇所に配置された、自動気象データ収集システムの事です。降水量や気温、風向風速などを暑くても、寒くても自動で記録してくれているマジメな機械です。
以下のサイトを見てもらえば、誰でも全国の気象データを見ることが出来ます。
アメダスで記録されるのは、観測点の有る場所だけなので、ピンポイントで涼しい場所などを探す事は出来ませんが、大まかに涼しい場所を探せます。
実際にアメダスのデータを元に涼しい場所を探してみる
アメダスの観測点を見ていると、東海地方に全国でも飛び抜けて気温の低い場所が有ります。お気づきの方も多いかと思いますが、これは富士山のデータで、この日の最高気温は9.8℃、夜間には5℃ぐらいに下がってしまうようです。さすが、日本一標高が高い3775.51mだけは有ります。
富士山で無くても標高の高い山に登れば、かなり涼しい体験をできそうですが、登山ともなると大変なので、候補からは外さざるを得ません。
ロープウェイで登れる場所では、標高2,612mの中央アルプス 千畳敷カールが思いつきます。かなり標高が高いので期待してしまいますが、やはり3000m台とは差があるのか、日中に20℃台後半から30℃程度の気温は有るようです。30℃でも平地や盆地の都市部と比べると10℃程度は低いので十分低いのですが、ロープウェイを利用しなければならない点など、もう少し利用しやすそうな場所を考えてみます。
避暑地になりそうな場所は標高の高い場所
まずは、避暑地として名前の上がりそうな軽井沢(長野県)32.3℃(最高)18.8℃(最低)と平野の都市部と比べると、涼しいのですが、避暑地としては、もう少し涼しい場所へ行きたいです。
アメダスの観測点で涼しい場所をリストアップしてみると
観測地点名 | 最高気温 | 最低気温 |
開田高原(長野県) | 29.6℃ | 14.5℃ |
菅平(長野県) | 27.5℃ | 13.7℃ |
野辺山(長野県) | 28.3℃ | 16.9℃ |
草津(群馬県) | 29.8℃ | 17.7℃ |
奥日光(栃木県) | 28.1℃ | 17.5℃ |
檜枝岐(福島県) | 28.3℃ | 18.9℃ |
小河内(東京) | 29.8 | 22.6 |
山中(山梨県) | 28.3 | 19.2 |
など、岐阜、長野、群馬、栃木などの標高の高い場所に集中しています。この他では、福島以北の東北の山間部や、北海道では涼しい場所が多く、広範囲に避暑出来る場所が分布しています。冬は厳しいのでしょうが、夏に暑い場所に住んでる身としては羨ましい限りです。
関西には避暑に適する場所が少ない
関西はもともと標高の高い場所が少ないのも有って、日中の最高気温は30℃以上となる場所が多く、山間部でも避暑と言えるほど涼しい場所は多くないようです。
数少ない避暑が出来そうな場所としては
観測地点名 | 最高気温 | 最低気温 |
高野山 | 31.3℃ | 21.1℃ |
兎和の高原 | 31.3℃ | 22.8℃ |
など、相当場所が限られているので、避暑は難しいですね。夜だけに絞って考えれば、涼しい場所もある程度有りそうです。
中国・四国・九州はさらに厳しい
アメダスのデータから探した場合ではありますが、西日本で最高気温が30℃以下の場所を探すのはかなり難しいようです。
観測地点名 | 最高気温 | 最低気温 |
上長田(岡山県) | 30.4℃ | 20.2℃ |
程度でしょうか。海岸線に近い場所で日によっては涼しい地域もあるようですが、安定して涼しい場所となると、標高が高い場所の方が有利なようです。
関東の人は羨ましいぞ!
鉄道を使って避暑地まで、どの程度の時間がかかるのか調べてみたのですが、関東の人は羨ましい…
断然近いのは東京奥多摩の小河内。2時間20分で行けるようです。奥多摩では近すぎるなんて場合も、野辺山まで、新幹線を使うと2時間49分です。特急使わない場合は4時間59分かかりますが、関西と比べると断然近くて羨ましい限りです。奥日光の場合はもう少し時間がかかって、3時間半程度のようです。このぐらいの時間であれば、頑張れば日帰りも可能かもしれません。
ちなみに、大阪からの場合、
野辺山まで5時間13分
奥日光まで6時間18分
避暑地までの長い道のりが大変そうです…
涼と、休みと、お金が欲しい…
これだけ遠いと、日帰りでは訪れるのは難しく、せっかく行くならのんびりしたいので、日本でも、7月中旬から8月初旬ぐらいの期間に2週間ぐらい休みを取れるようになれば良いのになと思います。もちろん、バカンスに行ける程度の安定した収入も期待したいところです。
猛烈な暑さなのに、避暑にも行けず夜も満足に眠れないとなれば、クーラーを効かした部屋で、よく冷やしたアイス枕でも使ってゆっくり睡眠ぐらいは取りたいところです…
皆様も熱中症など注意して、残りの猛暑を乗り切って下さい。