1月19日に、マンガ大賞2015ノミネート作品の発表が行われました。
マンガ大賞とは、書店員などのマンガ好きの有志による選考委員が「今、一番勧めたいマンガ」を選ぶことをコンセプトにしています。
選考条件は、その年の前年の1月1日から12月31日に出版された単行本で、最大巻数が8巻までに限定された漫画作品となっています。
これまでの受賞作やノミネート作が数多くアニメ化や、ドラマ、映画化されているため、毎年非常に注目されているマンガ大賞。
『マンガ大賞2015』の1次選考結果が19日に発表され、大賞候補14作品が出そろいました。
今年はどの作品が大賞をとるのでしょうか。
それでは、ノミネート作品をご紹介したいと思います。
このページの目次
イノサン
作者:坂本眞一
「週刊ヤングジャンプ」(集英社)掲載。既刊7巻。
〈内容〉
本作品では、国王ルイ十六世の斬首刑の指揮を執った実在の死刑執行人シャルル=アンリ・サンソンを主人公にしている。「処刑」「拷問」「解剖」などのエピソードの写実的な描写と、人間心理を克明に描く耽美な比喩表現が特徴である。(Wikipediaより)
歴史上の人物である「処刑人」の苦悩と葛藤を描く意欲作。
また、非常に細かい流麗な絵柄も魅力のある作品だと思います。
詳しく作品を知りたい方は、公式サイトがありますので、ご覧いただきたいと思います。
公式サイト
http://youngjump.jp/innocent/
王様達のヴァイキング
作者:さだやす/深見真(ストーリー協力)
「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)掲載。既刊6巻。
〈内容〉
孤独な天才ハッカー・是枝一希とエンジェル投資家・坂井大輔がIT業界を舞台に「世界征服」を目指す。(Wikipediaより)
高校をドロップアウトしたハッカー少年と仕事中毒のエンジェル投資家のタッグを組むという痛快作。
公式サイトにて1話が無料で試し読みできます。
公式サイト
http://spi-net.jp/weekly/comic008.html
かくかくしかじか
作者:東村アキコ
「Cocohana」(集英社)掲載。既刊4巻。
〈内容〉
東村アキコが幼年時代からの生い立ちと、漫画家として有名漫画家になるまでの女性漫画家版『まんが道』を想定して描く自伝エッセイ漫画。(Wikipediaより)
自身のヒット作である『海月姫』が実写映画化されている東村アキコさんの自伝マンガ作品。
ダメ美大生が漫画家になるまでをコミカルに描いた青春&コメディマンガです。
笑いあり、涙ありの作品となっています。
累
〈内容〉
およそこの世のものとは思えぬ醜悪な容姿を持つ少女・累(かさね)。彼女はその容姿ゆえ、周りの者から苛烈なイジメを受けていた。そんな彼女に、亡き母が遺した一本の口紅。その口紅が累の運命を大きく変えていく——。(公式サイトより)
「美醜」の本質に迫るサイコサスペンス作『累』。
巧妙にはられた伏線もあり、今後どうなっていくのか非常に気になる作品です。
3巻のPVがYoutubeで公開されています。
また、公式サイトで2話まで無料で試し読みできます。
公式サイト
http://evening.moae.jp/lineup/266
『月刊少女野崎くん』
作者:椿いづみ
「ガンガンONLINE」(スクウェア・エニックス)配信。既刊6巻。
〈内容〉
男子高校生で人気少女漫画家の野崎梅太郎とアシスタントになった女子高校生の佐倉千代を中心に、彼らとその周囲を取り巻く人々をコメディタッチに描いている。(Wikipediaより)
恋した相手に恋人ではなくアシスタントにされてしまった千代と、漫画に情熱を捧げる野崎が巻き起こす日常コメディー。
昨年7月にアニメが放送された人気作で、爆笑必至の痛快作です。
公式サイトにて、最新話を無料で読むことができます。
公式サイト
http://www.ganganonline.com/comic/nozaki/
TVアニメ公式サイト
http://www.nozakikun.tv/
聲の形
作者:大今良時
「週刊少年マガジン」(講談社)掲載。全7巻,
〈内容〉
聴覚の障害によっていじめ(嫌がらせ)を受けるようになった少女・硝子と、彼女のいじめの中心人物となったのが原因で周囲に切り捨てられ孤独になっていく少年・将也の2人の触れ合いを中心に展開し、人間の持つ孤独や絶望、純愛などが描かれる。(Wikipediaより)
「このマンガがすごい!2015」オトコ編第1位を獲得した作品。
普通学級での聴覚障害者に対するいじめ問題を扱った意欲作で、賛否両論がある今作。
身内に聴覚障害者がいる筆者には、何ともコメントしづらい作品です(汗)
キャラクターの細かい心情描写は必見です。また、劇場アニメ化も決まっています。
PVが公開されていますので、ご覧ください。
子供はわかってあげない
〈内容〉
著者の長編デビュー作品。高校2年生の水泳部員サクタさんと書道部員もじ君の一夏の甘酸っぱい冒険。(Wikipediaより)
「このマンガがすごい!2015」オトコ編3位にランクインした作品。
父と娘、兄と弟、祖父と孫といった家族の関係、10代ならではの不器用な恋模様がまぶしい珠玉の作品となっています。
特設サイトにて1話が無料で試し読みできます。
特設サイト
http://morning.moae.jp/lineup/354
ドミトリーともきんす
〈内容〉
不思議な学生寮「ともきんす」に暮らす”科学する人たち”朝永振一郎、牧野富太郎、中谷宇吉郎、湯川秀樹・・・彼らが遺した文章を、一組の母娘が読み解いていく物語。(出版社サイトより)
著者12年ぶりの新刊にして、「このマンガがすごい!2015」オンナ編9位にランクインした作品。
母娘が4人寮生である4人の科学者の研究内容に楽しく触れながら、彼らの残した書物を紹介する作品となっています。
シンプルでデザイン性の高い絵柄も魅力的です。
特設サイトがありましたので、詳しく知りたい方はご覧になってください。
特設サイト
http://dormitory-tomokins.tumblr.com/
BLUE GIANT
作者:石塚真一
「ビッグコミック」(小学館)掲載。既刊4巻。
〈内容〉
その音はどこから生まれてどこまで響き、どこまで届くのか。
一人の高校生が挑む底知れぬJAZZの世界。
成長する激しい音色を丁寧に描いた、石塚真一の新連載!!(出版社サイトより)
マンガ大賞第一回大賞を受賞した「岳」の石塚真一氏が放つ、渾身のJAZZマンガ。
音が聞こえないはずのマンガから、JAZZ音楽が聞こえてくるかのような迫力ある筆致に脱帽です。
BLUE GIANT×ジャズの100枚。のスペシャル映像が公開されていますのでご覧ください。
特設サイト
http://bluegiant.jp/
宝石の国
作者:市川春子
「月刊アフタヌーン」(講談社)掲載。既刊3巻。
〈内容〉
今から遠い未来、僕らは「宝石」になった。彼ら28人は、襲い掛かる月人に備えるべく、戦闘や医療などそれぞれの持ち場についていた。月人と戦うことを望みながら、何も役割を与えられていなかったフォスは、宝石たちを束ねる金剛先生から博物誌を編むように頼まれる。漫画界で最も美しい才能が描く、戦う宝石たちの物語。(公式サイトより)
作者初の連載作品。一巻発売時には、記念フルアニメーションが作られるほどのファンも多い作家さんです。
モノクロのマンガなのに、色鮮やかな色彩が感じられる筆致はさすがと言わざるを得ません。
特設サイトにて1話が無料で試し読みできます。
特設サイト
http://afternoon.moae.jp/lineup/235
ボールルームへようこそ
作者:竹内友
「月刊少年マガジン」(講談社)掲載。既刊7巻。
〈内容〉
社交ダンス(競技ダンス)をテーマに描かれた作品。単行本は2014年4月現在既刊6巻。(Wikipediaより)
少年少女が競技ダンスを通して成長する熱血ダンス漫画です。
個性豊かな登場人物と躍動感あるコマ割りが魅力的で、この作品を通して現在競技ダンスが注目されているようです。
実は、2013年のマンガ大賞では第2位!大賞が取れるのか気になりますね。
僕だけがいない街
作者:三部けい
「ヤングエース」(KADOKAWA)掲載。既刊5巻。
〈内容〉
毎日を懊悩して暮らす青年漫画家の藤沼。ただ彼には、彼にしか起きない特別な症状を持ち合わせていた。それは…時間が巻き戻るということ! この現象、藤沼にもたらすものは輝く未来? それとも…。(公式サイトより)
「このマンガがすごい!2015」オトコ編9位にランクインの上、昨年のまんが大賞2位の作品。
主人公は、「再上映(リバイバル)」と呼んでいる特殊能力の持ち主で、母親殺しの犯人に仕立て上げられた2006年と、事件の元となった誘拐事件が起きた1988年を交互に行き来します。
「同級生の死」「連続誘拐殺人事件」「救えなかった友人」「犯人の正体…。」
ちりばめられた伏線の数々と犯人への謎ときの面白さに加え、幼児虐待、家族・人との絆の深さなど、考えさせられるものも多い良質の作品です。
特設サイトでは、第1話が試し読みできます。
特設サイト
http://www.kadokawa.co.jp/sp/bokumachi/
僕のヒーローアカデミア
作者:堀越耕平
「週刊少年ジャンプ」(集英社)掲載。既刊2巻。
〈内容〉
誰もが何かしらの超常能力・”個性”を持つようになった世界!
“個性”を悪用する者を、圧倒的な力で取り締まる「ヒーロー」は皆の憧れの存在となっていた!
主人公・緑谷出久もまた「ヒーロー」になることを夢見る少年だったのだが・・・!?(週刊少年ジャンプ公式サイトより)
少年まんがの王道を行く様な努力型主人公が、アメリカンコミック風の世界でヒーローを目指す今作。
新人作家とは思えない躍動感のある画力とセンスで惹きこまれ、早くもジャンプの看板作品になるであろうと期待をされている作品です。
週刊少年ジャンプ公式サイトにて、1話が試し読みできます。
週刊少年ジャンプ公式サイト
http://www.shonenjump.com/j/rensai/myhero.html
魔法使いの嫁
作者:ヤマザキコレ
「月刊コミックブレイド」(マッグガーデン)掲載。既刊2巻。
〈内容〉
物語の舞台は現代のイギリス。人ならざるものを見ることができる日本人の羽鳥智世(チセ)はオークションで骨頭の魔法使いのエリアス・エインズワーズに500万ポンド(約8億5千万円)で落札される。エリアスはチセを自分の弟子にし、ゆくゆくはお嫁さんにするつもりであると告げる。(Wikipediaより)
「このマンガがすごい!2015」オトコ編2位にランクインの今作。
人外×少女という異色の組み合わせが話題となっているファンタジー作品です。
現在恋愛未満の二人に愛が生まれるのか、気になりますね。
公式サイトにて第一話と最新話と最新直前話が無料で試し読みできます。
http://comic.mag-garden.co.jp/blade/2781.html
以上、ノミネート14作品でした。
ちなみに「このマンガがすごい!2015」で上位にランクインされた作品が多数選出されていますが、今まで「このマンガがすごい!」で1位になった作品で、マンガ大賞に輝いた作品は「ちはやふる」のみ。(しかも、マンガ大賞受賞が先になります)
まんが大賞の原点は「面白いのに、知られていないマンガをもっと知ってほしい」というマンガ好きの想いからスタートしています。
知名度が高い作品が大賞に選ばれるとは限りません。
皆さんは、どの作品が大賞に選ばれると思いますか?
大賞は3月下旬の発表。