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ペンタブレットあれこれ ワコム&プリンストン

投稿日:2013年1月7日 更新日:

ペンタブレットあれこれ ワコム&プリンストン

今回はデジタルイラストの制作の要「ペンタブレット」のお話です。
「ペンタブレット」とは、自分の筆跡を筆圧とともにパソコン上に再現するとても便利な装置です。(ご存知ではあると思いますが)
ペンタブレットと言えばワコム社製が有名ですが、何でもプリンストンというメーカーもあるとか。価格も同等と思われる機能でワコムのintuos5の半額以下とかなりリーズナブルで魅力を感じます。
これからペンタブレットを購入したいと考えていらっしゃる皆さんも是非比較してみたい所ではないかと思います。

そこで比較すべき点ですが

  • 値段
  • 筆圧感知レベル
  • ペンの使いやすさ
  • ペン読取可能範囲の大きさ(ペンタブレット自体の大きさ)

この4点を重点にワコムのBANBOO(CTH-670)とintuos5 (PTK-650)、プリンストン社製(PTB-S3BK)の3点を比較してみたいと思います。

製品 BANBOO CTH-670 intuos5M PTK-650 プリンストンPTB-S3BK
BANBOO CTH-670 intuos5M PTK-650 プリンストンPTB-S3BK
価格 14,000円前後~ 28,000円前後~ 12,000円前後~
筆圧感知レベル 1024段階 2048段階 2048段階
ペン シンプルで持ちやすい エルゴノミック採用の太軸 三菱POWERTANKに
似たフォルム
読取範囲 216.48×137mm 223.5×139.7mm 203.2×127mm

今回比べる3つを並べてみました。
これをどう見たら良いかは下記をご覧ください。

値段

タブレットの値段

BANBOOとプリンストン社製が1万円前後で手に入るのに対し、intuos5は大小ありますが2万円前後から4万円となっています。
財布事情にあったものを選択する必要がある場合重要な点ですね。

筆圧感知レベル

筆圧感知レベル

BANBOOが1024段階に対し、intuos5とプリンストン社製が2048段階と2倍の差があります。
この差を体感できるかどうかは個人差があると思いますが私個人としてその差は線画における「入り」から「抜き」にかけての線の抑揚に大きな影響を与えるものと感じます。段階が高い方がペン先の動作に敏感に反応し、それを再現する機能も格段に高くなっていると思われます。
対して段階の低い方はその機能の不足した部分をタブレットが自動で認識してしまう事から線が単調になる傾向にある様に感じます。

ペンの使いやすさ

ペンの使いやすさ

BANBOOはとてもシンプルかつ、程よい太さで持ちやすく感じます。一般的な筆記具と大差ない持ち味です。

intuos5はエルゴノミックを採用したやや太めなペンが通常付属し、さらに各種オプションのペンが別途用意されています。

プリンストン社製は使い勝手、持ちやすさはワコムに劣ります。
形状が独特すぎる事、テールスイッチがない、サイドスイッチへの割り当てられる機能の少なさ、ペン先が本体内蔵のバネによって浮き沈みし、intuos5付属のストロークペンを常備したような感覚がある点から、かなりの癖を感じます。

私個人としてはこの浮き沈みがペンの位置と入力位置に物理的な誤差を生んでしまう感じがあまり好ましくありません。(画面上の線に妙なブレを感じます)

ペン読取可能範囲の大きさ(ペンタブレット自体の大きさ)

ペン読取可能範囲の大きさ

intuos5におけるMサイズ(223.5×139.7mm)を基準とするとラインナップにSサイズ(157.5×98.4mm) Lサイズ(325.1×203.2mm)があり、BANBOOにはSサイズ Mサイズ、プリンストン社製にはMサイズが用意されています。

このペン読取可能範囲の大きさ=ディスプレイに再現される大きさであり、ペン読取可能範囲=体感する物理的な動作の範囲となります。
つまり画面の端から端へ線を引く場合の物理的な距離が=ペン読取可能範囲になるので、小さい方がブレのない線が再現でき、大きい方がより実際に描いたような手のブレが再現できる様になり+細部の描き込みがしやすいとなります。

ただし実際に手元を見て描く場合と画面を見ながらカーソルを手掛かりに描く場合ではその感覚にかなり誤差がありますので、私個人としてはここで言うMサイズ〜Sサイズが思い通りに描けると思います。

まとめとして・・・

お金ないけどペンタブレットがほしい方には総合的に見てプリンストン社製と言う選択肢も現実的かと思います。ショートカットは全部キーボードでやるくらいの気力があればこの価格帯での購入が可能です。慣れてしまえば大きな問題はありません。
そうでなく初期投資に糸目を問わなのであればintuos5Mサイズ(タッチパネル機能付きもあり!)から入門し、果ては液晶タブレットと次の段階にステップアップも可能です。

さてさて、皆さんの創作ライフの手掛かりになったでしょうか?ペンタブレット選びは失敗するとかなりヘコみますので(お財布も)どうぞ慎重に!


バンブーはいろいろ色があるからいいなと思ってたんだけど、結構違うんだね。
ペンにクセはあるみたいだけど、性能で比較するとプリンストンはかなりお得ね。
お金さえあればintuosにしたほうがいいんだろうけど。

  

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